
Shibuya Startup Support(以下SSS)は、シンガポールにてスタートアップエコシステム視察および関係構築を目的とした現地訪問を実施しました。本視察は、海外スタートアップとのアウトリーチ強化と、日本進出に関心を持つ有望な企業との接点創出を目的とした取り組みの一環です。
あわせて、東南アジアにおけるスタートアップ支援の仕組みやエコシステムの構造を把握するとともに、VC、大学機関、スタートアップ支援組織などとの関係構築を行い、今後の継続的な連携基盤の構築を目指しました。

Singapore Management University、NTUitive、Singapore University of Social Sciences、CREATE(National Research Foundation)を訪問し、学生・研究者の起業支援および研究成果の事業化に関する取り組みについてヒアリングを行いました。
各機関では、起業家教育、アクセラレーションプログラム、インキュベーション支援などが体系的に整備されており、研究成果を社会実装へとつなげる仕組みが構築されています。面談では、起業支援プログラムの設計や、学生インターンの受け入れ、今後のイベント連携の可能性についても具体的な意見交換を行いました。
またスタートアップ支援拠点・エコシステムハブであるBlock71、Action Community for Entrepreneurship(ACE)、Enterprise Singapore、One & Coを訪問し、スタートアップ支援プログラムおよびコミュニティ運営についてヒアリングを実施しました。
Enterprise Singaporeでは、シンガポールのスタートアップエコシステム全体像や政府の役割、日本市場との接続支援について議論を行いました。また、今後の共同プログラムやイベント連携の可能性についても検討しています。
Block71およびACEでは、アクセラレーションプログラムの運営やコミュニティ形成の手法について意見交換を行い、スタートアップ同士や投資家とのネットワーク形成の仕組みについて理解を深めました。
投資家・エコシステム関係者との連携
視察期間中には、アグリテック、フードテック、クライメートテックなどの領域に投資する複数のベンチャーキャピタルおよびエコシステム関係者との面談も実施しました。AgFunder、Clay Capital、Kiaora Ventures、Golden Gate Ventures、Meet Ventures、Eurazeoといった投資家に加え、ACEなどの支援機関とも意見交換を行い、東南アジアにおける投資動向やスタートアップの成長環境について理解を深めました。
また、日本市場への関心や今後の連携可能性についても議論を行い、イベント連携やスタートアップの相互紹介など、具体的な協力関係の構築に向けた動きも生まれています。
Vida Cityへの訪問では、都市開発とスタートアップの関係性について意見交換を行いました。

環境配慮型インフラや自動化されたグリーン空間の設計など、都市そのものを実証フィールドとして活用する取り組みが進められており、スタートアップが社会実装に向けた検証を行いやすい環境が整備されている点が印象的でした。
滞在中には、スタートアップコミュニティイベント「Japan Meets Singapore」にも参加しました。
本イベントでは、日本とシンガポール双方のスタートアップ関係者が集まり、エコシステム紹介、スタートアップによるピッチ、ネットワーキングが行われました。SSSからは、渋谷のスタートアップエコシステムおよび支援施策について紹介を行い、日本市場への関心を持つ海外スタートアップとの接点を創出しました。
会場では、スタートアップによるエレベーターピッチも実施され、ロボティクス、ヘルスケア、リーガルテックなど多様な分野の企業が登壇しました。短時間でのピッチを通じて、参加者同士が関心領域を把握し、その後のネットワーキングにつなげる設計となっていました。
また、日本のスタートアップエコシステムや支援施策に関する関心も高く、日本進出に向けた具体的な相談や意見交換も行われました。

今回の視察を通じて、シンガポールのスタートアップエコシステムにはいくつかの特徴が見られました。
まず、多くのスタートアップが創業初期から海外展開を前提としており、政府もそれを後押しする支援制度を整備している点です。市場規模の制約を前提に、グローバル市場を見据えた事業設計が一般的となっています。
また、エコシステム全体がコンパクトであることから、キープレイヤー同士の距離が近く、一つの接点からネットワークが広がりやすい構造となっており、スタートアップ、投資家、支援機関の連携がスピーディに進む環境が形成されています。
加えて、渋谷のスタートアップ拠点としての認知は現地においても一定程度浸透しており、国際的なネットワークの中でのプレゼンスを確認する機会ともなりました。
今回の視察を通じて構築したネットワークを基盤に、今後は海外スタートアップとの連携をさらに強化し、日本市場への進出支援につなげていきます。
SSSでは、引き続き国内外のスタートアップエコシステムとの接点を広げながら、渋谷を起点とした国際的なスタートアップ支援を推進していきます。今後のイベントや取り組みは、ソーシャルメディア等で発信していきます。
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