
Shibuya Startup Support(以下SSS)は、2026年2月に開催された「Creative Tech Shibuya 2026」を実施しました。本プログラムは、海外のクリエイティブテック分野のスタートアップを対象に、日本市場への進出を支援する5日間のプログラムです。
本プログラムには、AI、XR、エンターテインメントテック、クリエイティブツールなどの分野で事業を展開する海外スタートアップ10社が参加しました。5日間のプログラム期間中には、ピッチ、展示、ビジネスマッチング、メンタリングなどの機会を提供するとともに、渋谷区で開催された都市型カルチャーイベント「DIG SHIBUYA 2026」と連携した取り組みも行いました。
Creative Tech Shibuya は、海外スタートアップと日本企業・投資家との接点を創出し、日本市場での事業展開を支援することを目的としています。また、渋谷区がグローバルなビジネス機会を提供する都市であることを発信するとともに、外国人起業家支援事業(スタートアップビザ)への接続促進も目指しています。
本記事では、キックオフセッションやVCメンタリング、ネットワーキングイベントなど、プログラム前半の取り組みを紹介します。

(写真:渋谷区)
Creative Tech Shibuya 2026には、欧米およびアジアから、AI、アート、XR、クリエイティブツール、エンターテインメントテックなど、クリエイティブ領域における先進的な技術を持つスタートアップ10社が参加しました。
Black Flow Reality(アメリカ/日本):XR / AI / Immersive Media
XRとAIを融合した没入型メディア体験を開発するスタジオ。ゲームやソーシャル体験、ヘルスケアなど多様な分野で新しい体験設計を探求しています。
Brainspoke Inc.(アメリカ):Health Tech / Mental Wellness / AI
ストレスや不安の管理を支援するメンタルウェルネステクノロジー企業。人間中心のアプローチで、テクノロジーを通じたウェルビーイングの向上を目指しています。
Couzin Films(カナダ):Immersive Media / VR / Storytelling
ドキュメンタリー表現の可能性を拡張するイマーシブ・ストーリーテリングスタジオ。位置情報を活用したVRドキュメンタリー作品「TRACES」を展開しています。
Darewalk(韓国):Generative AI / Marketing Tech / SaaS
生成AIを活用し、広告制作やクリエイターマーケティングを自動化する次世代SaaSを開発。ブランドとクリエイター双方が効率的にマーケティングを展開できる環境を提供しています。
Happaning(イギリス):AI / Entertainment Tech / Video Platform
AIを活用し、リアルな瞬間を没入型の共有体験へと変換する動画プラットフォームを開発。音楽やスポーツなどのライブイベントとファンを新しい形でつなぐ体験の創出を目指しています。
Inkjourney(ルクセンブルク):Creative Platform / Publishing Tech / Story IP
執筆、読書、出版を一体化したクリエイティブ・パブリッシングプラットフォームを提供。ストーリーIPやナラティブ(物語)を軸とした新しいコンテンツエコシステムの構築を目指しています。
PHONT(ドイツ):AI / Creative Tools / Media Tech
字幕を「視覚的なストーリーテリング要素」として再設計するクリエイティブテック企業。AIが音声や感情を解析し、マンガの表現のようなダイナミックな字幕を生成します。
REALDRAW(韓国):AI / Creative Tools / Webtoon Tech
AIと3D技術を活用し、Webtoon制作のプロセスを革新するクリエイティブプラットフォーム。次世代のデジタルコミック制作を支える新しい制作環境を提供しています。
Renraku Dynamics(カナダ):AI / Conversational AI / Tourism・Healthcare Tech
自然で人間らしい対話が可能なAIコンパニオンを開発。観光やヘルスケア分野において、顧客体験やウェルビーイングの向上を支援する技術を提供しています。
Shisa.AI(日本・アメリカ):AI / LLM / Open Source
日本語に特化したオープンソースLLMを開発する次世代AIスタートアップ。最先端のAI技術と日本市場への深い理解を組み合わせたAI基盤の構築を目指しています。
参加企業は、日本市場での事業展開やパートナーシップ構築を目的として本プログラムに参加し、期間中はピッチや展示、メンタリングを通じて国内企業・投資家との交流を行いました。
プログラム初日は、SSSのハブである「SHIBUYA BRIDGE」にてキックオフセッションを開催しました。
冒頭ではSSSによるプログラム概要の紹介が行われ、その後、参加スタートアップによる自己紹介セッションが実施されました。各社が自社の事業内容や日本市場への関心を共有する中で、参加者同士の交流も早い段階から活発に始まり、スタートアップ同士が学び合う雰囲気が自然に生まれていました。

(写真:渋谷区)
続いて、日本市場への参入をテーマとした「マーケットエントリーワークショップ」を開催しました。
ワークショップでは、SSSによるスタートアップビザ制度や日本での起業環境に関する説明が行われたほか、日本で事業を展開するスタートアップの事例紹介として、MewtantのCEOであるRaven Gao氏とSSSの田坂氏によるトークセッションが実施されました。Mewtantは月間訪問者数200万人以上を誇るアニメキャラクター生成サイトPixAIを運営する渋谷発のスタートアップであり、
セッションでは、日本市場のビジネス文化や意思決定プロセス、海外スタートアップが直面する課題などについて、実体験をもとにした具体的な知見が共有されました。参加スタートアップからの質疑応答も活発に行われ、参加スタートアップにとって日本市場の理解を深める機会となりました。
プログラム初日の締めくくりとして、参加者同士の交流を目的としたウェルカムパーティーを開催しました。カジュアルな雰囲気の中で会話が弾み、スタートアップ同士のネットワーク形成が進む時間となりました。
プログラム2日目には、VCおよびCVCとの1on1メンタリングセッションを実施しました。
当日は、国内の独立系ベンチャーキャピタルや国内エンターテインメント企業のCVCなど、合計8名の投資家が参加しました。各スタートアップは個別に面談を行い、事業戦略や日本市場での展開可能性について具体的なフィードバックを受けました。
メンタリングでは、事業内容だけでなくピッチ資料の構成や伝え方に関するアドバイスなど、実践的なフィードバックも多く提供されました。また一部のスタートアップでは、VCとの投資検討に向けたフォローアップミーティングにつながるケースも見られました。

(写真:渋谷区)
メンタリング後には、投資家とスタートアップによるネットワーキングランチを実施しました。
面談時間だけでは話しきれなかった内容について議論を続ける企業も多く、ランチ時間にも追加のミーティングが設定されるなど、VC・スタートアップともに意欲的な姿勢がみられ、実質的なビジネス機会の創出につながる場となりました。
続いて、松竹ベンチャーズが運営するエンターテインメント特化型インキュベーション拠点「EIGHT」にて、Shochiku Ventures Meetupを開催しました。
本イベントでは、Creative Tech Shibuyaに参加するスタートアップ10社がピッチを行い、日本のエンターテインメント企業や関係者に向けて自社の技術やサービスを紹介しました。
XRやAIを活用したクリエイティブテックの事例に対して参加者から多くの関心が寄せられ、国内エンターテインメント業界との接点を形成する機会となりました。

(写真:渋谷区)
プログラム後半には、虎ノ門のスタートアップ拠点「CIC Tokyo」にて開催されているイノベーションコミュニティイベント「Thursday Gathering」に参加しました。
Venture Café Tokyoが主催するこのイベントには、スタートアップ、投資家、大企業、研究者など多様な参加者が集まります。Creative Tech Shibuyaの参加スタートアップも交流に加わり、日本国内のスタートアップコミュニティとのネットワークを一気に広げる機会となりました。

(写真:渋谷区)
Creative Tech Shibuya 2026の前半2日間では、キックオフセッション、日本市場参入ワークショップ、VCメンタリング、企業連携イベントなどを通じて、参加スタートアップと日本の投資家・企業との接点が多数生まれました。
実際に投資検討につながるフォローアップミーティングが設定されるなど、具体的なビジネス機会の創出も見られ、日本市場での事業展開に向けた議論が早い段階から進展しました。
プログラム後半では、渋谷で開催された「DIG SHIBUYA 2026」の舞台にスタートアップが登場し、ステージピッチや展示を通じて、より多くの来場者に向けて自社の技術やサービスを発信しました。
後編では、「DIG SHIBUYA 2026」でのピッチや展示、渋谷の街を舞台にした交流の様子などの取り組みを紹介します。
SSSが今後開催するイベントやセミナー、海外連携の取り組みについては、公式Webサイトやソーシャルメディアにて随時発信してまいります。ぜひフォローいただき、最新情報をご確認ください。
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